欧州の投資家、ベニー・ハーマンズ氏は、詐欺的な取引プラットフォーム「Artosnomics」について懸念を表明しました。ハーマンズ氏は、資金を引き出すことができず、さらに25万ユーロを支払うよう求められたと述べています。
ハーマンズ氏は、Artosnomicsに43,055ドルを入金し、48,577ドルの利益を得て、口座残高が91,633ドルになったと述べています。しかし、ハーマンズ氏が資金を引き出そうとすると、プラットフォーム側は数々の言い訳を並べ立て、様々な追加手数料の支払いを要求しました。
Artosnomicsは、「ブロックチェーン」や「ホワイトリスト」を理由に、ベニー氏に執拗に手数料を請求しました。
ベニー氏は、ブローカーが偽造文書を提示し、シティバンクが取引手数料を要求し、同行と英国歳入関税庁(HMRC)の両方から税金を請求されたと虚偽の主張をしたと主張しました。さらに、ベニー氏は「サイバー犯罪」関連の容疑を装い、アルトスノミクスに2回支払いを行ったと述べています。
被害者はアルトスノミクスに25万ユーロを支払ったものの、引き出すことができなかったと述べています。
ベニー氏はアルトスノミクスのトレーディング・マネージャー、パトリック・フレイ氏に連絡を取りましたが、偽のIDが送られてきたのではないかと疑っていたため、「パトリック・フレイ」が本名かどうかは分かりませんでした。
昨年11月、ベルギー金融サービス・市場庁(FSMA)はアルトスノミクスを偽の投資プラットフォームと特定し、警告リストに掲載し、投資家に対し利用を避けるよう勧告しました。
今年2月、英国金融行動監視機構(FCA)も、アルトスノミクスは英国で関連認可を受けていない無規制の金融会社であることを公表しました。
Artosnomicsに対する規制当局の警告
わずか数か月の間に、Artosnomicsは欧州諸国の金融規制当局から2回連続で警告を受けました。これは、同社が現地投資家の資金を適切に保護できないことを十分に証明するものです。投資家のベニー氏に起きた出来事と合わせて考えると、このブローカーは詐欺的な投資活動に関与していると考えられます。